中途半端に寝て、中途半端に起きたら寝れなくなりました。
そして、喉が痛くて寝づらいです。
お腹もなんか変です。・・・夕飯食べてないからかなぁ?
なので、小ネタをば。
久々の水栄。私が風邪気味なので、水谷風邪ネタ。
打ちながら考えた文なので(通常下書きをし、修正しながら書く子)、色々とおかしいと思います。
身体が弱ると人が恋しくなる。
身体の異変が不安だからか、単に心が弱るからなのか分からない。
とにかく誰かに会いたくなる。
そして、頭に浮かぶのは愛しい人。
会いたい。
水谷は重い体を動かし携帯を手に取る。
時間を確認してからパカッと開く。
布団に包まりベッドに横になりながら指を動かしメールを打った。
『会いたい。会いに来て。』
送信し、閉じる。
時間的に学校は授業中だ。返事が直ぐに返ってくるとは思っていない。
メールを打ったのはただの自己満足。
少しでもこの焦燥感にも似た心に開いた穴を埋めたかった。
携帯を枕元に置き、目を閉じる。
心地よい眠りの世界が水谷を手招きした。
その時、携帯が水谷のお気に入りの曲を鳴らし始めた。
パチリと閉じた目を開ける。一瞬、身体のダルさが頭から飛ぶ。
水谷は鳴り続ける携帯にさっと手を伸ばした。
ディスプレイで確認すれば、さっき自分がメールを送った相手。
まさかという戸惑いと嬉しさが混ざり合う感情の下、水谷は携帯を開いた。
『無理だよ。部活あるから』
自分の中の自分が肩を落とし項垂れたのを水谷は感じた。
けど、分かっていたことだ。返事の内容も予想していた。
どんぴしゃの的中。
そこまで分かっていてメールしたのだから。
だから、
『ごめんね。言ってみただけ。部活頑張って』
とでも返信すればいい。そうしようと考えていた。
なのに、弱った身体と心が従わない。己の欲を満たそうとする。
『お願い。栄口に会いたい。』
そう記入し、送信ボタンを押す。
何てわがままなのだと思いながら、水谷は目蓋を閉じた。
目蓋を閉じても先ほどのように携帯が鳴る事はなかった。
誰にも邪魔されない空間で、水谷の意識はそのままトロトロと夢の世界に落ちていった。
意識がゆっくり浮上する。
汗ばむ身体が気持ち悪かった。
気持ち悪さから眉間に皺を寄せ、目蓋を持ち上げる。
熱でふやける思考。ぼやける視界。
ぼぅとする頭のまま天井を見て視点を合わせていると、横から声が掛かった。
「あ、水谷起きた?」
正常に働かない頭は、直ぐにその声を認識しなかった。
呼ばれたことに反射的に首だけは声のした方へ動かす。
「もしかしてまだ寝てる?」
ハハっと軽く笑う声がする。
焦点が合う。視界が目の前の人物を捉え、頭がそれを認識した。
「え・・・?あれ?栄口・・・?」
数回瞬きを繰り返しながら、水谷は確認するかのように問うた。
そんな水谷にくすっと笑いを漏らしながら、栄口は緩く微笑んだ。
「会いたいって言ったのお前だろ。だから会いに来てやったんじゃないか」
「そうだけど・・・部活は?」
水谷は言いながらゆっくり身体を起こした。
「事情説明して休ませて貰った」
ちょっと空気入れ替えようかと言って、栄口が立ち上がる。
開けた窓から風が入り込んできた。風は部屋の中を一掃する。
火照った身体にその風はとても気持ちが良かった。
「・・・事情って?」
「水谷が会いたいってメールを必ず10分間に1通寄こします。このままじゃ俺、水谷の生霊に呪われそうです。だから生霊を鎮める為に行かせてください・・・って」
「何それ!ヒドイ!」
思わず声を張り上げたために、喉が痛んだ。水谷はゴホッゴホッと咳をした。
ふふっと栄口が笑う。
「嘘に決まってんだろ。本当の事言ったよ。そしたらやっぱりふざけるなって阿部に言われた」
「あ・・・ゴメン」
「いいよ、別に。水谷の事で怒鳴られるのは慣れてるしね」
「そう・・・。でもじゃぁどうやって?」
「『ふざけてるってこと分かってるよ。けど、水谷と言えど、俺達にとっていないのは辛いでしょ。ていうか、水谷こそ練習させなきゃいけないじゃない。風邪が何日続くか分かんないけどさ、俺が行って、少しでも早く風邪が治るならそれにこしたことないでしょ。一日でも早く練習復帰させたいなら行かないより行った方が良いかもね』って言った。我ながら説得力に欠けるなぁとは思ったけど、それ聞いた花井が仕方がないからいいよって言ってくれたんだ。うん、きっと花井なら上手く監督に言ってくれてるよ」
自分のわがままにつき合わせてしまったことに申し訳なさを感じ俯く。
栄口が近くに来たことを気配で感じた。
「それより、満足?」
栄口がすっと手を伸ばす。熱から汗の浮かぶ水谷の額にそっと触れた。
冷たい手が気持ち良い。目を閉じながら、水谷は頷いた。
ゆっくりと閉じた目蓋を持ち上げれば、優しく微笑む栄口の顔。
「そう。なら良かった」
それから神妙な顔つきになる。
「結構、熱ある感じだね。もう一度眠ったら?寝て汗かくのが一番だよ。長居してもいけないから俺も帰るし」
「うん、そうだね。そうする」
水谷が頷けば離れる手。名残惜しさを感じながら水谷は再び布団へ潜った。
けどやはりあの冷たい手が欲しくて、手を伸ばす。
「何?」
「手。手、握って欲しい」
「なんで」
「栄口の手、冷たいから気持ちがいいんだ」
ふっと笑って、子どもみたいと言いながら栄口は水谷の手を掴んだ。
「仕方ないな。眠るまで居てあげるよ」
片手に自分より低い体温を感じながら水谷は目蓋を閉じる。
弱っている身体は直ぐに眠りを受け入れ、水谷の意識は再び眠りの世界へ潜っていった。
※なんじゃこりゃー!!
予定を立てずに書くとこうです・・・。
思いの他長くなりやがったし・・・。おかげでちょっと眠くなってきたけど・・・けど!こんな時間掛かるなら本読めばよかった・・・!(後悔先に立たず)
ていうか、水谷が受けっぽい・・・な。
そして、水谷は何気なくヒドイこと言われてることに気づこうね。あんた下手だって言われてんだよ!
ちなみに、この後、栄口は練習に戻ります。設定は夕方なので、まだまだ西浦は練習やってるよね。
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