※なんとなーく頭に思いついたものを書いたものです。
「あーもー本当うるさいですねー海音寺くんは。分かった言うとるやろ。……あぁ?信じられんって?何でや。俺なんて真実の塊みたいなもんやん。……はいはい、もうええわ、そういうことで。じゃぁな」
瑞垣は軽く溜息をつきながら携帯を閉じた。
「あいつはホンマうっとおしいやつやのう」
携帯を机の上に置き、煙草に火をつけながら呟く。
「電話、海音寺か?」
「そうやけど」
天井に向かって煙を吐き出す。その煙が流れて消えていくのを門脇は目で追った。
「秀吾、言いたいことあるなら言えや」
「なんで分かったん?」
「お前ほど分かりやすい生き物なんておらへんわ」
「それはあんまりじゃねぇか?」
「本当のこと言ったまでや」
本当のことってと言おうとしたが、門脇はやめた。
自分では口で瑞垣に勝てないことを熟知しているからだ。
じっとまっすぐに瑞垣を見る。
「俊って、海音寺の事気に入っとるよな」
「はぁ?」
門脇の思ってもいなかった言葉に瑞垣は咥えていた煙草を落としかける。
それを回避し、灰皿にグリグリと押し付けた。
「何言っとるんや、お前は。お前の知能指数は最低限まで落ちたんか?何で俺が海音寺なんかを気に入らなあかんのや」
「だってな、俊。俊な、海音寺と電話しとるとき楽しそうやぞ」
「……」
「電話だけやないで。海音寺の事いつもうっとおしいとか言うけど、楽しそうや。それに、俊が一人の人物の事を良い意味でも悪い意味でもしょっちゅう会話に出すんは珍しいやろ」
自分の意見を言い終わり、瑞垣の返答を門脇は待つ。
ゆっくりと瑞垣が口を開いた。
「秀吾」
「ん?」
「帰れ」
「何でや」
「休日にお前なんかと過ごす時間は俺にはないんや。だから帰れ」
「さっき暇や言うとったじゃねぇか」
「うっさいな。秀吾も海音寺もうっさい。俺、聞き分けのない子は嫌いですよ」
しっしっと門脇に向かって手を払う。
「分かった分かった」
言って、よっこいせと門脇は立ち上がり、部屋の扉へ向かう。
「じゃぁな」
ヒラっと手を振って門脇は帰っていった。
バタンと扉が閉まる。
その閉まった扉に向かって瑞垣は舌打ちをした。
※門脇に言われて、おいおいマジかよって自覚し始めれば面白いよなって話。
ていうか、門脇が誰ですか?って感じですね。
そして、どうしても海音寺を出させる辺り、私だな…と思いました。
本当、好きすぎて困ります。(勝手に困っとけ)
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