『一瞬の風になれ』読み終わった！
あぁもう、最後はゾクゾクしたよ。読んでるこっちも緊張した。すっごい面白かった。
いいね、青春だね。あーやっぱスポーツはいいよ！
『一瞬の風になれ』は所々泣きそうになったな。特に、健ちゃんや連が怪我をした時。その時の健ちゃんの新二に対する態度とか、健ちゃんの怪我の思いとか…。連の時も、試合に出れない悔しさとか、リアルで泣きそうになった。
レベルが違うけど、自分も怪我をして、1年半程のスポーツのブランクを経験しとるで、余計辛さが分かる。
特に健ちゃんの方が分かったなぁ。同じような怪我したし。
人にもよるけど、怪我からの復帰は自分との戦いだ。
ちょっと自分の話になってしまうが、筋肉が落ちた時、絶望した。あぁ、もう元には戻らないんだと。
リハビリ中も不安が付きまとった。自分はまた出来るようになるのかと。
そういう気持ち、いくら強い人でも一度は抱くと思うんだよね。
だから、健ちゃんは新二に強く当たっちゃったんだと思う。だから、なんかその場面で凄く泣きそうになった。
で、怪我と向き合った時の健ちゃんの言葉に共感。うちも似たようなこと友人に言われたからね。
けど、その考えを、自分で導き出せた健ちゃんはすごいと思った。
連が練習無理する気持ちも分かった。自分が出れるはずの試合を観客席から見なければいけない悔しさも分かる。
すごく悔しい。だから、読んでて泣きそうになった。
この作品は、そういう描写が、上手いなと思った。こっちまで苦しくなる。
それと！何と言っても、試合の状況！描き方が上手です！
すごい！ドキドキする！陸上なんて全然知らんけど、緊張した！
あれかな？基本、新二の目線で物語が描かれてるからかな？物語に入り込めたら入り込めた分だけ、自分もそこにいるような感じになってくる。
もう、競り合うときの試合なんてヤバイね！もう、こっちも「抜かれるなー！」って思ってしまう。
最後の決勝なんて…、鍵山が喜んで走ってきた辺りから、もう感動。その時点で順位は発表されてなかったけど、あぁ勝ったんだ！って嬉しくなった！
あと、この作品のいいところ。
主人公組だけでない、他の部員のこともちゃんと描かれているところ。
陸上は個人競技で、一人一人の戦いがある。誰もが自分の舞台で戦ってるんだ。
それが、少しではあるけれど、描かれていて、そういうのに感動。細かいなと思った。
でも、そういうのがあるからこそ、より物語に入り込めるわけで、逆に主人公組のことしか描かれてないと、その物語は遠いものに感じてしまうんよ。
主人公組でない部員の陸上に対する思いも所々出てきて、それがいい。むしろ、そういう部員の気持ちにこそ、心打たれる。
特に、根岸とか。悔しいだろうなぁ、他のやつに譲ってしまうのって。出来るなら、自分が出たいはずだ。そんなの、スポーツやっとる人間は誰もが願うこと。だから、すごく悔しいだろうな…。
それでも、譲った根岸は大人だと思った。譲った時の根岸にメッチャ感動！すごいよ！
陸上って、本当、少しの差で勝負が決まるんね。その差に泣いた部員達にも感動。
なんか、すごいリアル。
う～ん、本屋大賞に選ばれた理由が分かるよ。いい、すごくいい作品です。
長いけど、是非もっと色んな人に読んで欲しいなと思った。
比較的読みやすい文章やし、読書得意でない人でも読めると思うんだよね。
いや、うちは、この続編があったら是非読みたいね。だって、気になる感じで終わっとるし。
でもまぁ、ここで終わるからいいのだろうとも思った。
あぁ！もっと言いたいことあるけど、私のボキャブラリーでは感動を伝えきれない…！！
くそぅ…。
さて、次は、三浦しをんの『風が強く吹いている』を読むべ。
関係ないけど、『山田○郎ものがたり』の次郎役で映画バテリの青波役の子が出てた。しかも、野球やってる！
なんか、青波のイメージのが強いで変な感じ。青波が野球してる！と思った（笑）
PR
